top page
小学生のころ2
三月に入ると日中の日差しもポカポカしてきて外で遊ぶには絶好です、僕の友達に腕白坊主がいて、(私も結構腕白でしたがそれに輪をかけて)彼はちょっと違った才能の持ち主で、獣を捕まえるのが非常にうまいのです。
罠(子供の頃はオッチョとかワッカといってましたが)を仕掛けるのが巧みで、野うさぎの通り道とかを良く知っていてそこへオッチョを仕掛けるわけです。
私も教わりながら仕掛けるのですが、私の仕掛けたオッチョには全く掛からないのに、その友達のにはよく掛かっていました。時にはウサギ以外の動物(テン)とか狐なども掛かることがあるらしく僕は見たことがないのですが、自慢話を聞かされました。
それから山歩きです、山にはブナ、楢などと共にダケカンバが沢山有り、この表皮が脂分を多く含んでいてよく燃えるものだから、炊きつけとして利用できます。
これはお手伝いのようなもので、沢山はがして家に持って帰り母に喜ばれました。
彼はそんなことも巧みで、うまくナタを使い大きく剥がすのですが僕はとてもそんなに大きくは剥がせなく悔しい思いをしました。あとダケカンバは甘い蜜(樹液)を出すのです。
蜜を採集するにはこれもコツがあるらしく、よく出そうな木を択ぶことと傷の着け方に秘密があるらしく、僕は全くだめでした。
ゴムを採取するときのように斜めに何本か傷を入れてその下、一番蜜が垂れてくるところに、ビンを置いておくのです、長い時間が掛かるので、何日か後にそこに行ってみると確かに樹液が溜まっています。
舐めてみるとたしかに甘いのですが、少し生臭かったようなことを覚えています。
彼はそれをどう利用したのかは知りません・・・。

(上の写真、お天気の良い日はお母さん達も一緒にスキーに興じます)

雪降ろし風景
(精錬所の屋根の雪下ろし、板を何枚も継ぎ足して川まで延ばし捨てる、雪流し
です。学校帰りの子供達が見学しています。)

小学生のころ 3