9月8日、台風9号が関東地方を直撃しようという時、山形へ行ってきました。
台風の進路も私が行こうとしている東北を縦断するのではという予報があったので一時はどうしようかと考えたのですが、切符も買ってあるし払い戻しをするのもシャクだと思い出かけました。出発する頃からなんとなく台風の前兆のように雲の流れが早く嫌な予感だったのですが、福島を過ぎ板谷峠の急坂を「つばさ」があえぎながら越えたとたん、うそのようにお天気が良くなり真夏の日差しに変わり、思わず歓声を上げてしまいました。
 こういう記憶が前にもあり、蔵王スキーから帰りの時ですが、列車の外は雪が降っているの ですが、あるところを境にきれいにお天気が違うのです、つまり雪が降っているところと青空との境界がはっきり分かるのです。
貴重な経験なので良く覚えているのですが、それもちょうど米沢から板谷峠付近だったと記憶しています、このあたりはきっと気象学的なお天気の通り道があるのでしょうね。
 とたんに嬉しくなり少し予定を変更して途中下車ではなく、延長して山形より先に行ってみることにしました、予約をしている寒河江のホテルには夕方まで着けばいいわけだし、東海林先生と一杯やる約束も夜だし、それまでにはたっぷり時間があるわけで、久しぶりに酒田の「あいおい工藤美術館」でも訪ねてみようと思いついたわけです。終点の新庄で降り、陸羽西線に乗り換え酒田に着きました、途中最上川の舟下りを車窓から眺め、余目あたりからは鳥海山の雄大な姿を見ることが出来、来て良かったなーと思いました。でも途中風力発電用の大きなプロペラがいくつも回っていて、せっかくの風景が台無しだなーと思いました、地球環境を破壊しないもっとも単純なエネルギー確保の方法なんだろうけど風景を破壊していますね、こういう光景は最近国中で見かけますね。
さて酒田で降りたのはいいのですが、目的の美術館に着いてみると「本日休館日」・・・。残念!、工藤君に電話しようと思ったのですが、たまの休みを邪魔しては悪いと思い、電話せず、酒田の駅に戻って昼食でも食べようと思ったのですが、駅の周りは閑散としていて食事するところも見つからず困ってしまいました、ようやく見つけた喫茶店風のところへ入りオズオズ「なんか食べるものはありませんか?」と聞くと、ママさんらしい人が「レーメン(冷麺)なら出来る」ということだったので天の助けと思い注文しました。これが変わっていて、細めの日本蕎麦に大根を細く切ったのが大量に入っておりあとは同じく細切りにしたハムとか野菜が入っていてタレは胡麻ダレがかけてあり、氷で冷たくしてありました、冷やし中華風で味もまあまあで「これはなんという食べ物か」と聞いたところ「レーメンはレーメンだ!」とそっけない返事でした、量はイマイチでしたがなんとかお腹にも力が入ってきたので駅に戻り、さてどうしようかと思い羽越線で新潟県の坂町まで行き米坂線で米沢へ出てから山形、、寒河江へ行こうと思い時刻表を見たところ、なんと今日中に寒河江に着けるかどうか分からないほど列車の本数が少なく、「とても駄目だ!」と思いあきらめ、結局来た路線を山形まで戻ることになってしまいました。
 何とか寒河江へ着き、温泉で体を休めているうちに、約束だった東海林先生が訪ねてきてくれ、夕食を一緒にとりました、初対面なのですが、メールの交換などしているので初めてのような気がせず、昔の友達に再会したような感じでした、東海林先生はあまりお酒が飲めないようで私が持っている先生のイメージは昔からノンベーしか知りませんでしたので珍しいですねーと言ってしまいました。もっとも先生は車で来られているわけで、お酒を飲めないのも仕方がありません、私だけお酒を飲み少々酔っ払い、「明日も学校だから」ということで、早々に切り上げ、明後日目的の永松へ向かうことを約束して別れました。
(それぞれ写真をクリックすると大きな写真で見られます)

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