6月30日午前中に車で自宅を出発、急ぐ必要のない旅なのでのんびり行こうと思い、「柏インター」から常磐道に入り、例のごとく「いわき」から磐越道、「郡山」で東北道といういつものパターンです。
今回は全部を高速にしないで、一般道をできるだけ行ってみようと決めていたのですが、通常、高速で山形へ入るほかに3本のルートがあります。1本目は福島で高速を降り、一般道の13号線で栗子峠を越え米沢経由で山形へ入る方法、2本目は白石で高速を降り遠刈田から蔵王エコーライン経由で山形入りする方法、3本目は仙台で高速を降り作並温泉から天童温泉経由で山形へ入る方法、の3本です。
どのコースも以前に体験したことがあり、いずれのルートも特徴があり、なかなか良いと思いますが、時間を気にする方はやはり高速を使うのが良いとは思います。
今回僕は1のルートを使いました、福島飯坂インターで高速を降り国道13号線で米沢に向かいます、途中栗子国際スキー場、米沢スキー場などを見ながら峠を越えたのですが、できれば峠で「峠の力餅」が買えればいいなと思いながら通ったのですが残念ながらお店を見ることができませんでした。このルートは「山形中央高速道路」が工事中で所々開通している箇所はあるのですが、途切れ途切れでまだまだ時間が掛かりそうです、どのぐらい開通しているか確認したかったこともあったのですが、結果的に時間が一番掛るルートだったようです。でも完成すれば一番近いルートになるはずです。この日はお天気もまあまあで所々で雨はありましたがそんなに気になることもなく無事寒河江のホテルに入りました。
明日一緒に登ってもらうことにしている、ガイドさんと電話で打ち合わせをしました。この方は女性なのですが月山にかけてはまさにプロフェシュナル的な存在の方で、僕にとっては神様みたいな人です。何年か前に偶然に月山で知り合いになり、行くたびに一緒に登って貰っていて自分では私専属のガイドさんだと思っている人です、特に今回のようになにがなんでも登頂したいと思っている僕にとっては、頼りになる人です。もちろんお天気が良ければ一人でも十分登れるのですが、明日はお天気が最悪の状態が予想される状況では絶対に必要な方です。
7月1日、朝6:30ホテルを出ました。開山祭は11:00から山頂神社で行われるのでそれまで頂上に着きたかったわけで、逆算して6:30出発としました。姥沢駐車場に着いたのが7:30頃、月山は予想通り雨で霧が深くまったく周りは見えません。
いつもの開山祭の日は駐車場は一杯になるのですがこの天気なので車もまばらです。
8:00リフト山頂駅を後にいよいよ登山開始です。いつもの僕でしたらこの悪天候では当然登山は中止して、宿で酒でも飲んでいる状況なのですが、ガイドさんはなんでもないことのように、「行きますよ」と出発です。実に頼もしい!驚いたことには残雪の多さです。
残雪というよりこの状態はまさに冬山です。私のこれまでの経験から5月中旬頃の状態、と思いました。ガイドさんから雪が多いのでアイゼンは絶対に持ってくるよう言われていたので今までも簡易アイゼンは持っていたのですが、本格的なアイゼンはまだ持っていなかったので買いました、18本爪のまあまあのやつです。そのアイゼンを付け、重装備で登山開始です、何組か頂上を目指す登山者が
いるようで心強いのですが周りが全く見えないのでガイドさんの後を付いていくだけです、姥ガ岳を直登してから尾根伝いに山頂へ向かうルートと姥ガ岳東側スリ鉢状の急斜面を横切るルートがあって我々は横切る方を選びました。