寒河江を出発し永松へ向かいます、例によって途中のコンビニでお昼を買います。山形のおにぎりはオイシイのだ。
今日はお天気が良く気持ちがいいけれど、白岩付近を迂回するバイパスからはいつも見える月山が今日は見えません、少し霞んでいるようです、今日は目的があるので真っ直ぐ永松に向かいます、宮内を過ぎ、幸生の集落を過ぎ幸生銅山からは山岳道路並みの難所です、舗装はしてありますが形ばかりの舗装です。「これが国道ですからね、酷道(こくどう)といわれる由縁ですよ」と先生が笑っていました。千本楢も帰りに寄って見ることにして、十部一峠も一気に通過しました、もう舗装はなく、道路はますます悪くなり、「ダムの工事も終わりダンプカーも通らなくなったのでもう整備はしないのですよ」と」先生は心配していました。いたるところ落石が道路上に転がっていて危険この上なく、先生の車のような頑丈な車高の高い車でないととても通れないと思いました、通過中に落石でも起きたらひとたまりもないとヒヤヒヤしました。途中、唯一月山が見える場所があり、ここからは残雪が残る月山がよく望めました、今年は雪が多そうだ、明日はあそこへ登ってみたいと思いました。お昼少し過ぎ、赤沢の広場に着きました、グルーッと見回すあたりの風景は去年と変わりません、しかし年々感じることですが、だんだんと赤沢の広場が狭くなっていく感じがするのです、雑草などがはびこり、そう感じるのかなーとも思うのですが、ここに何棟もの住宅が建っていたとは思えないほど狭い広場になってしまいました。周りの山が少しずつ迫ってくるような感じがして、永松銅山全体がいつかは自然に飲み込まれてしまうのではないかという感じを持ちました、人間が自然を壊して構築したテクノロジーも、ほっておけば地球は自分の傷をいやすように少しずつ少しずつ、塞いで行くのだなーと感じました。
さて落ち着いたところでお昼です、イヤーッ、やっぱり山形の米は美味しい!、おなかもそんなに空いていないはずなのに、このおにぎりの美味しさはナンダッ。お昼も済んで、コーヒーを飲んだところでいよいよ上岱に向かうことにしました、義雄君も身支度を整え、長靴に履きかえます、先生も長靴です。山は長靴が一番!、登山靴などよりよっぽど機能的な履物です。
防寒にも優れ、防水も完璧だし、膝まで保護してくれ、足首も十分に動かせる柔らかさもある、蛇に噛まれてもゴムを通して肉までは届きにくい、と自分では思いながら、私はトレッキングシューズです。義雄君も心なしか緊張しているようです、「さー!行くぞー!」義雄君が声を出しいよいよ出
発です、登り口をすぐに探しました、やっぱり私がこの辺だろうと思いながら足を踏み込めなかったところです。
この辺が上岱への登り口のはず